研究会案内


 東アジア恠異学会
 第156回定例研究会/第30回オンライン研究会
 日時:2026年2月7日(土)13:00〜
 場所:対面・オンライン併用
   (園田学園大学 近松研究所またはzoomにて)

※参加ご希望の方は、こちらのフォームよりお申し込みください。
(対面・オンラインに関わらずフォームから参加申込をお願いします)  (申込みは2月6日(金)正午まで)
 (https://forms.gle/JYDjKocCvPCvXuse6

 今回は、薩摩と八丈島から、それぞれ興味深いご報告をいただきます。
後藤さんは、昨年より地域おこし協力隊として、
八丈島歴史民俗資料館に勤務されています。
 松田さんは、都城島津邸伝承館(宮崎県)で昨年開催された
「怪異の受容と南九州」の担当学芸員でいらっしゃいます。


内容:
○「都城島津家伝来史料にみる怪異の事例とその対策」
 ー松田佳奈氏(都城島津邸伝承館)

【要旨】

 都城島津家伝来史料には、領内で起こった怪異の記録が複数残っている。主な事例には、『庄内地理志』に記される第10代北郷(ほんごう)時久(ときひさ)の長子・相久(すけひさ)の怨霊騒動や、都城島津家家臣が記した役所日記のうち寛永19(1642)年1月6日の条[極月二十九日安永に怪異発生の事]などが挙げられる。
 また、近代においては、明治2年(1869)から明治4年(1871)にかけて都城の地頭を務めた三島通庸による遷宮合祀の推進に伴う奇怪な事故も伝えられている。本発表では、都城領内で怪異が発生した際、領主を始めとする都城島津家関係者がどのような対応を取ったのか、当館所蔵史料を通して紹介する。それらの事例を基に、怪異と地方行政組織との関わりの実態について考察したい。


○「島の自然と歴史文化から再考する八丈島の亀卜」
 ー後藤康人氏(地域おこし協力隊、八丈島歴史民俗資料館)

【要旨】

 伊豆諸島南部の八丈島は過去に本州と地続きになったことがない海洋島で、黒潮の影響を強く受ける自然環境のもと、独自の文化が育まれてきた。島内には縄文時代に遡る遺跡が存在し、また大陸中国や南洋の文化の影響も確認されている。断続的に本土文化の流入があり(特に江戸時代は流刑地だったことがよく知られている)、さらには漂着船による外国の文物の移入もあった。それらは島の歴史や文化、民俗を考えるうえで重要な前提となっている。八丈島は絶海の孤島ではなく、いわば黒潮によって運ばれる文化の交差点だった。
 八丈島で亀卜が行われていたことは髙橋與市『園翁交語』や近藤富蔵『八丈実記』などによって知られている。それは一見して対馬・壱岐・伊豆国のものに相似するが、江戸時代後期の伊豆諸島代官だった羽倉簡堂は対馬の亀卜と似ているが必ずしも古法ではないと評している。今回、発表者は実際に現地で生活をおくる者として、海ガメ の生息や利用の状況、また陸域の自然環境も併せて、八丈島の亀卜について検討を行った。周囲の海には年間を通じてアオウミガメ(青海亀)が回遊し、また陸域には伊豆諸島原産の山桜であるオオシマザクラ(大島桜)が自生する。八丈島への亀卜の伝播の詳細は未だ明らかではないが、他の地域との相違のいくつかは島固有の自然環境に因るものと考えられる。




*オンライン併用開催ではありますが、講演会ではなく研究会でありますので、
 ご参加の方は、ご遠慮なくご意見ご発言ください。




*当会は学術団体ですが、参加資格・制限は特に設けておりません。
当会にご興味のある方は直接研究会においでいただくか、事務局にお問い合わせください。


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